大学生活と言えば、学びだけでなく、多くの挑戦や自己成長のチャンスが詰まっています。私もその一人として、大学の課題やサークル活動に追われる中で、“学芸員格”と“教員免許”という2つの大きな目標に挑戦しました。教員免許は中高理科と農業を取得予定ですので今回は教職の授業について触れ、科目が違うと何が違うのかについても触れていきたいと思います。
皆さんも、『実際に資格を取るのってどうなんだろう?』と感じたことがあるかもしれません。教科書やネット上での情報だけではわからないリアルな体験、そして学生だからこそ直面する悩みや達成感…。ここでは、現役大学生として私が資格取得に向けた道のりを歩んだ実体験を、具体的にお伝えします。
教員免許取得のメリットデメリット
実際に教職の授業を取ると、どんなメリットとデメリットがあるのかを実体験を通してお伝えします。
メリット
- 教員にならなくても資格があるだけで就活の時にアピールできる。
- グループワークが多いため、知らない人とのコミュニケーション能力が上がる。
- 模擬授業をしたり、自分の考えを発表する授業が多いため、人前に出て話すことに抵抗がなくなる。
- 授業内容が専門的すぎないため、その他の生活でも応用できる。例えば、話の聞き方のコツ等。
- 子供との接し方や育て方について知ることができるため、将来の子育てに活かせる。
デメリット
- 私の場合、教育学部ではないため、通常の授業とプラスで教職の授業を取得する必要があり、教職の授業は単位数に入らない。授業数が地獄。1~6限当たり前
- どれだけ授業をとっても、卒業までの単位数がなかなか減らない。
- 通常授業の課題に加え、教職の課題もあるため、常に課題地獄。
- 通常の授業料とプラスで教職課程のための授業料を支払わなくてはならない。私の場合、理科と農業を取得するため、事前に数十万円を支払った。
- 途中でやめたくなってもお金は帰ってこない。(私の大学の場合)
メリットまとめ
教員免許取得を目指す際、通常の大学の授業とは異なり、より実践的な内容を学ぶ機会が多いことが大きなメリットです。例えば、グループワークやディスカッションが頻繁に行われ、様々な人とのかかわりを通じて協調性やコミュニケーション能力が磨かれます。
さらに、教職課程では、模擬授業があり、クラス全体の前で自分の伝えたいことを教えるため、プレゼンテーション能力が大幅に向上します。最初は緊張しますが、回数を重ねるごとに自然と自信が付き、人前で話すことが苦にならなくなりました。
デメリットまとめ
教職課程を履修することで、通常の授業に加えて教職関連の授業が増えるため、授業のコマ数が多くなりがちです。私の場合、6限まで授業がある日が当たり前になり、時間的な負担が大きいです。さらに、課題が多く、常に時間に追われる感覚があります。特にフル単(単位をすべて取得すること)を目指すと、4年生になっても授業が残る場合があり、卒業までの負担が長引くことがあります。
教職の実際の授業ってどんな感じなの?
教職課程で良く行われるのが模擬授業です。これは、クラスにいる約30人を生徒役に見立てて、実際に授業を行います。学習指導案の作成をし、それに沿った授業内容を自分で構成し、人前で分かりやすく伝える力が求められます。初めは緊張しますが、回数を重ねるごとに自然と自信が付き、指導力やプレゼンテーション能力が鍛えられます。
また、グループワークも模擬授業と同じくらい多いのが特徴です。違う学科の人と意見を出し合い、ディスカッションを通じて教員としての考えを深める機会が多いため、コミュニケーション能力やチームワークの大切さを学びます。普段の大学の講義では、黙って聞いていることが多いかもしれませんが、教職課程の授業では積極的に発言し、授業に参加することが求められています。
理科の教員免許を取得する場合
理科は実験の手順について説明し、実験で使用する試薬や実験道具の扱い方についての知識を付けておく必要があるため、中学や高校で行う実験をもう一度学びます。具体的に言うと、中和滴定やブロッコリーを用いたDNA抽出実験などを毎回の授業で1つの実験を行い、実験結果と考察を毎回レポートとして提出します。理科は農業と比べて取得しなければいけない授業数が多いため、とにかく忙しいです。取り合えず教員免許を取得したいと思っている方で、理科と農業が選べるのであれば、農業だけにするのをお勧めします。実際、2年の前期までは頑張って理科と農業を取得していたけれど、諦めて農業だけにシフトした人が多いので、大学生活も楽しみたいと考えているのであれば、技術や農業などの1科目に絞ることが良いでしょう。
農業の教員免許を取得する場合
農業科目だけの免許取得の場合、教育実習は農業高校に行く必要がありますが、農業高校出身でない人はどんな授業なのか分からないため不安だと思います。しかし、農業高校出身の私から言えば、普通科高校より農業高校の方が圧倒的に教えやすいと思っています。農業高校では、実習が多く取り入れられているため、理論を中心とした科目である理科に比べて、実際の現場での体験を通じて教える機会が多いです。実習では、生徒が自分の手を使って学び、理解を深めることができるため、教える側としても理論と実践を結びつけやすいという利点があります。
実際の1週間の授業スケジュールを公開
教職は1年の後期から始まり、学術は2年の前期から始まるため、一番ハードスケジュールだった2年の前期と後期を紹介したいと思います。
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
1限 | 選択必修科目 | 必修【実習】 | |||
2限 | 選択科目 | 教職 | ↓ | 選択科目 | |
3限 | 選択科目 | ↓ | 選択科目 | ||
4限 | 必修科目 | 選択科目 | |||
5限 | 教職【理科】 | 教職 | 教職 | 学芸員 | |
6限 | 教職【理科】 | 教職 |
こんなに授業を受けているのに教職科目は単位数に入らないため、前期は落単位なしで17単位しか取れませんでした。
うーん厳しい、、、
空きコマはない方が良いと言われますが、授業数が多い場合、空きコマがないと気が持たないため、私は空きコマを入れてなるべく入れています。この表を見ると意外と大変そうではないですが、毎回課題があったり、模擬授業の準備等授業時間外での作業も多く、本当にしんどかったです。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。教職課程を取得していると、本当に大変で心が折れそうになりますが、その過程で得られるものは非常に貴重だと感じます。挑戦は簡単ではありませんが、その分、大きな達成感と充実感を得られるはずです。就活にも生かせるような能力を身に付けることができるため、経験として取り組んでみるのも良いと思います。私自身もこれからさらに学びを深め、夢に向かって進んでいきます!
分からないことや質問等ありましたら、TwitterのDMでも、当サイトのお問い合わせでも質問して頂ければ、なるべくお答えしたいと思っています。
次の記事では学芸員資格のリアルについて述べていこうと思います。ぜひ、お楽しみに!
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